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インフォメーション : 2021年2月

兎の子宮疾患

雌兎の手術で多く経験するのが子宮疾患です。
症状は食欲低下、沈鬱、排便量の低下、血尿など様々。
子宮疾患には、内膜過形成、水腫、蓄膿症、腺癌、筋(肉)腫などがあります、腺癌にいたっては4歳以上の未避妊雌の50〜80%で発症します。
根本的には卵巣・子宮摘出です。病態に因っては全身状態が進行的に悪化し、全身麻酔にも影響していきますので、早期発見と早期治療が鍵となります。
(子宮腺癌の摘出)



元気になり一安心です。

血液生化学検査の価格改正について

このたび、アイデックスラボラトリーズ社より原材料費や物流費用コストの高騰に伴い、血液生化学検査の試薬・消耗品、院内検査キットの価格改正通知が有りました。
3月までは現行料金となりますが、4月から料金の変更となります。

(価格改定対象)
血液生化学検査の全ての項目
※血球検査、フィラリア検査費用の変更は有りません。

ご理解とご了承を賜りますよう、何とぞ宜しくお願い申し上げます。


急性腎不全と腹膜透析

急性腎不全は、何らかの原因で腎臓の糸球体(原尿を作るところ)濾過率の急激な減少を起こし、乏尿・嘔吐・下痢・食欲不振・無気力といった症状を示します。血液検査では高窒素血症、高リン血症、高カリウム血症となり死に至ります。
治療としては内科的に点滴・薬剤を多用して血圧を管理し利尿効率を挙げる、原因の排除・上昇した窒素成分を下げる目的で透析を行います。
この透析は急性腎不全の他に薬物中毒、高カリウム高カルシウムなどのなどの電解質異常の際に適応されます。
透析は暫くの入院、管理が必要になります。

透析をしても助かる命、残念ながら助けられない命もあります、急性腎不全はあなどれない病気と言えます。





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