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インフォメーション : 2024年3月

鶏の骨の誤食にご注意を!

鶏のから揚げは美味しいですよね。

しかし、ワンちゃんにそのまま与えると肉だけでなく、骨まで飲み込んでしまいます。

鶏の骨を食べるのは大変危険なんです、ご存じでしょうか??

何故かというと、鶏の骨は割れると鋭利ですので、食道、胃、腸などに損傷を与え、場合によっては穿孔し、腹膜炎を起こし、開胸・開腹手術を行なわなければいけませんし、程度によっては死に至ることもあります。

また、誤食した場合、吐かせる処置をしますと、胃や食道を傷つけてしまいます。

この場合は、麻酔下で内視鏡にて丁寧に摘出するのがベストです。

つい先般も、鶏骨誤食ケースに遭遇しまして、何とか対処いたしました。

(レントゲン画像:胃内に多数の骨が映っております)



(内視鏡下にて摘出)


予想以上に骨以外の食さが多く、骨と食さとの見分けがつきにくい中での作業となりました。また、食べた骨の本数も形状も分からないので、どれくらい取ればよいのか、逐一レントゲンを撮りながらの作業となりました。



(処置後)

何とか、無事に処置を終えて退院となりました。
ワンちゃんを預かった身として無事に帰って頂くと本当にホッとします。
猫ちゃんは鶏の骨の誤食は経験がないのでわからないのですが、兎にも角にも鶏骨はご注意ください。


生薬「Huaier」について

西洋医学のアロパチー(対症医学)に対して、古くからの伝統医学でナチュロパシーがあります。
ナチュロパシーとは本来の体が持ち合させている、恒常性を保とうとする生体反応「振り子でいう元に戻ろうとする作用」を高めようとするものです。
体の自然治癒力を上げるため、栄養療法・東洋医学・ハーブ療法など色々とありますよね。
今回、ご紹介しますのは、このナチュロパシーに分類されるもので、「Huaier」フアイアについてです。
フアイアはキノコの菌糸体の抽出物で、元より中国で癌に対して使用されていました。
2019年にフアイアから糖鎖の一種である「TPG-1」という成分が、細胞の伝達に関与し、抗腫瘍、抗炎症、免疫調整作用を発現されるとの報告がなされました(Journal of Biological Chemistry)。
また、2018年には肝臓がんの術後の無再発生存率がコントロール群と比較して、有意差が認められたと報告されました。
病気は免疫システムの不調が原因で生じます。
⓵免疫が低下する→ガン、感染症
②免疫が暴走する→アレルギー疾患、喘息、腎炎、リュウマチ、膠原病
免疫は低下したり、暴走したりします(混沌)。とどのつまり、免疫は或るところでは低下し、他方では亢進するので、どちらかに偏るだけではないというものです。
フアイアは細胞を安定化させ、これらの異常に満ちた免疫機構を中庸化することで、その作用を発現します。
獣医学領域では、
肝臓がん、乳がん、肺がん、大腸がん、胃がんなどのガン疾患
腎不全
肺炎や喘息などの呼吸器疾患、
アトピーや食物アレルギーなどの皮膚疾患
などに用いられております。
今回、当院でも「Huaier」フアイアを含んだ製品を取り扱いが可能となりましたので、ご興味にある方はご相談ください。

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