HOME > インフォメーション > 2ページ目

インフォメーション 2ページ目

膀胱結石

ワンちゃんと猫ちゃんの泌尿器内における結石のトラブルが最近多いように思います。
特に、年間を通じて冬場は飲水量が減るため、泌尿器疾患は増加傾向になります。
つい先般もワンちゃんで膀胱内の結石が尿道に詰まり閉塞してしまう事例が見られました。
ワンちゃんは尿道に沿って陰茎骨があるため、この部位で引っかかるんですね。
下画像では膀胱内に結石を戻したものです(青丸)

以前から、膀胱内に結石があり、食事・サプリメントによる溶解療法を試みておりましたが、一旦尿道内へ下降し閉塞した場合は再発の恐れもあり、手術を行います。

膀胱内に大小様々な結石の集合体。

摘出した膀胱結石の一部。
結石分析結果はシュウ酸カルシウムで、溶解しにくいタイプの結石でした。
ストラバイト結石のように食事やサプリメントで溶解しやすい結石のありますが、こちらの結石は一度形成されると溶かすのが難しいと思います。
私見ですが、同じ食事を食べていても結石を形成しやすい個体とそうではない個体があると考えられます。
そのために、今後は結石が出来ないよう体質に見合った食事を提案できたらと思います。
頑張りましょう!!






デンタルキャンペーン

今年もデンタルキャンペーンを2月から3月末まで行います!
わんちゃん、ねこちゃんのお口の中は、人の口の中とpH(酸性・アルカリ性の程度)が異なります。
そのため人と比べ虫歯になりにくい代わりに、歯石がつきやすいと言われています。
おうちのわんちゃん、ねこちゃんのお口の中はいかがでしょうか?
歯石の沈着や歯茎の赤み、腫れはみられませんか?
お口の中が汚れていると口腔内細菌が全身に影響を与え、心臓病や脊椎炎を引き起こすこともあります。
この機会にお口の状態チェック、歯石除去をしてみてはいかがでしょうか。



デンタルキャンペーン期間中は、通常ですと¥65000~¥70000程かかってしまう処置(麻酔前検査+麻酔+歯石除去)が¥42.900で受けていただけます!
さらに、きれいになったお口の健康維持に適した、歯ブラシ・歯磨きペースト・歯磨きガムもプレゼントpresent
ご希望の方は予約が必要になりますので、1度診察にご来院ください。
※キャンペーンの対象は10歳未満のわんちゃん、ねこちゃんのみとなります。
※歯周病が重度で抜歯が必要な場合、別途費用が掛かります。

その他、詳細や不明な点はお問い合わせください。
 

院内検査の充実、効率化のために

当院ではFUJIFILM社製のIMMUNO AU10Vという機種を導入しております。
本機種は、猫の炎症性疾患(SAA)や繁殖において交配時期の判定(PRG)、甲状腺疾患(T4、TSH)、副腎疾患(クッシング病、アジソン病)の有無(COR)、肝機能の判定(TBA)に用いております。
従来では、検査結果が出るまでに2-3日掛かっておりましたが、院内にて数分で結果が得られますので初動が早くなります!hospital
近頃では高齢猫ちゃんの甲状腺機能亢進症、わんちゃんの甲状腺機能低下症、クッシング症候群が増えておりますので、多くのペット達、飼い主様方のご負担軽減に寄与しており、大変うれしく思います。
また、当院獣医師は繁殖系の研究を行ってお参りましたので、今後は繁殖の判定にも活用の幅を広げていきたいと思います。

謹賀新年

謹賀新年!
昨年は皆さま大変お世話になりました。
本年も宜しくお願い申し上げます。
診療開始は1月5日(金)からとなります。
本年も多くのペットとそのご家族のために頑張ります!

年末年始のお知らせ!

年末年始の休診についてご連絡致します。

休診期間:12月30日(土)〜1月4日(木)までとなります。

ご連絡が遅れまして大変申し訳ありませんでした。

明後日29日まで営業しておりますので、定期的に内服しているお薬なども切れることがないようにご注意ください。

年末年始はいつもと変わった事も多くあると思いますので、体調管理には気を付けてお過ごしください。




巨大脂肪腫

これは何かわかりますか?

これは脂肪腫といって、脂肪細胞が腫瘍化した良性病変です。
多くが皮下脂肪腫ですが、中には筋肉の間に発生するものであります(筋間脂肪腫)。
また、ケースとしては稀ですが、脂肪肉腫といって悪性もあります。
今回は、よくある皮下脂肪腫のケースで体幹部位に発生している場合は切除しやすいのですが、場所でいうと四肢末端・尾部・頚部などが切除しにくいと思いますし、寄せる皮膚の問題、神経や血管、筋肉などの巻き込み方の問題によっては非常に手術をやりにくくさせます。
本ケースは
ここ数年で腫瘍が巨大化し、特に睡眠中に苦しそうにするため摘出することとしました。
術中は気管の両側に経静脈・動脈、反回神経・迷走神経などが走行しているため、解剖をイメージしながら慎重に手を進めていきました。

ソフトボール大の腫瘍を摘出。
その他にも5か所腫瘍がありましたので、同時に摘出しました。

13歳と高齢でしたので、1泊していただき退院となりました。
その後は、呼吸も楽になり、先日の診察でも元気なご様子で安心いたしました。
脂肪腫は良性病変です。しかし、ゆっくり大きくなります。成長の度合いや場所によっては早く切除した方がよいものもありますし、様子見でいいものもあります。
気になるものが見つかりましたら、ご相談ください!!



両前肢の同時骨折

小型犬において前肢骨折はありますが、両側同時骨折は約20年ほど獣医をしていますが、初めてでした。
本ケースは、抱え上げた際に自ら飛び降りたケースで、両側の骨幹遠位の横骨折です。
(術前のレントゲン)

両側骨折であること、性格が大人しくしてくれないことを鑑み、プレートは固定力・安定力のあるもの、外固定も計画的に併用するなどをイメージして治療にあたります。
(術後4カ月、スクリュー部分抜去後)

大分、骨の癒合も進んできましたので、スクリューの部分抜去しました。
全てのスクリューは癒合後の骨の変化に応じて、全抜去するかを判断します。
骨折は当院では、ほぼプレート固定ですが、それに外固定や創外固定を併用しております。
骨折は、元通りに歩けること、元の生活に戻すことが治療のゴールですが、骨癒合に達するまで気が休まりませんね。
特に、小さい体形のワンちゃんは、ご注意願います!




外傷性腹壁ヘルニア

5㎏のトイプードルの子が1週間前にオスの超大型犬に咬まれ、立てなくなったとのことで来院された症例です。
胸から腹部にかけての内出血と腹壁の膨らみが認められたことから外傷性の腹壁ヘルニアと診断しました。
皮下出血は当初は一部だけですが、日ごとにこのように広がります。

外傷性腹壁ヘルニアは交通事故、口傷事故などによって発生し、臓器の外傷からの感染による腹膜炎、腹腔内出血、DIC などの血液凝固異常、多臓器不全に至る怖いものです。軽症であればよいのですが、死に至ることもあります。
本症例はその後緊急手術を行うとこのように腹壁の穿孔痕、大網の癒着、さらに進めていくと腹腔内に出血を疑わせる出血塊などが見られます。



幸い、腸管穿孔や脾臓・肝臓・膀胱などの主たる臓器の破裂には至らずでした。
口傷事故は大型犬といわずに小型犬同士でもあります。その殆どが噛まれ皮下出血ですむケースですが、こういうレアなケースもあります。
犬が噛む理由としては①病気(痛み、脳の機能異常)、②遺伝や飼育期や発育期の問題、③経験に基づく体罰・不安などの情動的行動などがあります。
散歩中やドックランで噛まれるシチュエーションはどうか・・・
①自分(噛まれる方)からぎゃんぎゃん吠え、威嚇して逆に噛まれる。
②お互いにクンクンして仲良さげにして急に噛まれる。
など・・・・
もう一つ多いな、危ないなと思うのが、
リードコントロールがなされていないケースで、特に子供やご高齢の方が手綱を握っているケースです。
特に大型犬だと力技で持っていかれます。
人もワンちゃんも怪我の無いような「わんこライフ」を願います。




会陰ヘルニアとは・・・

先日、高齢のワンちゃんで会陰ヘルニアのケース対応を致しました。
肛門左側が腫れており、排便障害と肛門からの出血、食欲も低下しておりましたので、この場合早急に外科的対応が必要となります。
この会陰ヘルニア、未去勢の10歳以上の高齢犬に認められることが多く、肛門周囲の筋群が慢性的に希薄化して、やがて裂開することで生じます。
ヘルニアを起こす腹腔内臓器の種類、その程度、期間によって様々な症状を呈します。
今回のケースではヘルニア嚢と共に小腸が脱出して血行障害を起こしておりましたので、早急に去勢+整復手術を行いました。
先日抜糸を行いましたが、術創の治りもよく、肛門周囲の筋群の張りも良好でした。また、食欲も戻り、排便もよく出ているとのことで、一安心です

2024年のカレンダーが出来上がりました!

11月に入り肌寒くなってきました。
ペットだけでなく、飼い主様も体調にお気を付けください。

さて、当院では11月20日[月]から来年のカレンダーをお配りさせていただく予定です。
ワンちゃん・ネコちゃん、それぞれ作成しております。

数量が限られておりますので、大変恐縮ですが無くなり次第終了と致しますので御了解ください。


<<前のページへ12345678910

アーカイブ

このページのトップへ