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インフォメーション 3ページ目

院内検査の充実、効率化のために

当院ではFUJIFILM社製のIMMUNO AU10Vという機種を導入しております。
本機種は、猫の炎症性疾患(SAA)や繁殖において交配時期の判定(PRG)、甲状腺疾患(T4、TSH)、副腎疾患(クッシング病、アジソン病)の有無(COR)、肝機能の判定(TBA)に用いております。
従来では、検査結果が出るまでに2-3日掛かっておりましたが、院内にて数分で結果が得られますので初動が早くなります!hospital
近頃では高齢猫ちゃんの甲状腺機能亢進症、わんちゃんの甲状腺機能低下症、クッシング症候群が増えておりますので、多くのペット達、飼い主様方のご負担軽減に寄与しており、大変うれしく思います。
また、当院獣医師は繁殖系の研究を行ってお参りましたので、今後は繁殖の判定にも活用の幅を広げていきたいと思います。

謹賀新年

謹賀新年!
昨年は皆さま大変お世話になりました。
本年も宜しくお願い申し上げます。
診療開始は1月5日(金)からとなります。
本年も多くのペットとそのご家族のために頑張ります!

年末年始のお知らせ!

年末年始の休診についてご連絡致します。

休診期間:12月30日(土)〜1月4日(木)までとなります。

ご連絡が遅れまして大変申し訳ありませんでした。

明後日29日まで営業しておりますので、定期的に内服しているお薬なども切れることがないようにご注意ください。

年末年始はいつもと変わった事も多くあると思いますので、体調管理には気を付けてお過ごしください。




巨大脂肪腫

これは何かわかりますか?

これは脂肪腫といって、脂肪細胞が腫瘍化した良性病変です。
多くが皮下脂肪腫ですが、中には筋肉の間に発生するものであります(筋間脂肪腫)。
また、ケースとしては稀ですが、脂肪肉腫といって悪性もあります。
今回は、よくある皮下脂肪腫のケースで体幹部位に発生している場合は切除しやすいのですが、場所でいうと四肢末端・尾部・頚部などが切除しにくいと思いますし、寄せる皮膚の問題、神経や血管、筋肉などの巻き込み方の問題によっては非常に手術をやりにくくさせます。
本ケースは
ここ数年で腫瘍が巨大化し、特に睡眠中に苦しそうにするため摘出することとしました。
術中は気管の両側に経静脈・動脈、反回神経・迷走神経などが走行しているため、解剖をイメージしながら慎重に手を進めていきました。

ソフトボール大の腫瘍を摘出。
その他にも5か所腫瘍がありましたので、同時に摘出しました。

13歳と高齢でしたので、1泊していただき退院となりました。
その後は、呼吸も楽になり、先日の診察でも元気なご様子で安心いたしました。
脂肪腫は良性病変です。しかし、ゆっくり大きくなります。成長の度合いや場所によっては早く切除した方がよいものもありますし、様子見でいいものもあります。
気になるものが見つかりましたら、ご相談ください!!



両前肢の同時骨折

小型犬において前肢骨折はありますが、両側同時骨折は約20年ほど獣医をしていますが、初めてでした。
本ケースは、抱え上げた際に自ら飛び降りたケースで、両側の骨幹遠位の横骨折です。
(術前のレントゲン)

両側骨折であること、性格が大人しくしてくれないことを鑑み、プレートは固定力・安定力のあるもの、外固定も計画的に併用するなどをイメージして治療にあたります。
(術後4カ月、スクリュー部分抜去後)

大分、骨の癒合も進んできましたので、スクリューの部分抜去しました。
全てのスクリューは癒合後の骨の変化に応じて、全抜去するかを判断します。
骨折は当院では、ほぼプレート固定ですが、それに外固定や創外固定を併用しております。
骨折は、元通りに歩けること、元の生活に戻すことが治療のゴールですが、骨癒合に達するまで気が休まりませんね。
特に、小さい体形のワンちゃんは、ご注意願います!




外傷性腹壁ヘルニア

5㎏のトイプードルの子が1週間前にオスの超大型犬に咬まれ、立てなくなったとのことで来院された症例です。
胸から腹部にかけての内出血と腹壁の膨らみが認められたことから外傷性の腹壁ヘルニアと診断しました。
皮下出血は当初は一部だけですが、日ごとにこのように広がります。

外傷性腹壁ヘルニアは交通事故、口傷事故などによって発生し、臓器の外傷からの感染による腹膜炎、腹腔内出血、DIC などの血液凝固異常、多臓器不全に至る怖いものです。軽症であればよいのですが、死に至ることもあります。
本症例はその後緊急手術を行うとこのように腹壁の穿孔痕、大網の癒着、さらに進めていくと腹腔内に出血を疑わせる出血塊などが見られます。



幸い、腸管穿孔や脾臓・肝臓・膀胱などの主たる臓器の破裂には至らずでした。
口傷事故は大型犬といわずに小型犬同士でもあります。その殆どが噛まれ皮下出血ですむケースですが、こういうレアなケースもあります。
犬が噛む理由としては①病気(痛み、脳の機能異常)、②遺伝や飼育期や発育期の問題、③経験に基づく体罰・不安などの情動的行動などがあります。
散歩中やドックランで噛まれるシチュエーションはどうか・・・
①自分(噛まれる方)からぎゃんぎゃん吠え、威嚇して逆に噛まれる。
②お互いにクンクンして仲良さげにして急に噛まれる。
など・・・・
もう一つ多いな、危ないなと思うのが、
リードコントロールがなされていないケースで、特に子供やご高齢の方が手綱を握っているケースです。
特に大型犬だと力技で持っていかれます。
人もワンちゃんも怪我の無いような「わんこライフ」を願います。




会陰ヘルニアとは・・・

先日、高齢のワンちゃんで会陰ヘルニアのケース対応を致しました。
肛門左側が腫れており、排便障害と肛門からの出血、食欲も低下しておりましたので、この場合早急に外科的対応が必要となります。
この会陰ヘルニア、未去勢の10歳以上の高齢犬に認められることが多く、肛門周囲の筋群が慢性的に希薄化して、やがて裂開することで生じます。
ヘルニアを起こす腹腔内臓器の種類、その程度、期間によって様々な症状を呈します。
今回のケースではヘルニア嚢と共に小腸が脱出して血行障害を起こしておりましたので、早急に去勢+整復手術を行いました。
先日抜糸を行いましたが、術創の治りもよく、肛門周囲の筋群の張りも良好でした。また、食欲も戻り、排便もよく出ているとのことで、一安心です

2024年のカレンダーが出来上がりました!

11月に入り肌寒くなってきました。
ペットだけでなく、飼い主様も体調にお気を付けください。

さて、当院では11月20日[月]から来年のカレンダーをお配りさせていただく予定です。
ワンちゃん・ネコちゃん、それぞれ作成しております。

数量が限られておりますので、大変恐縮ですが無くなり次第終了と致しますので御了解ください。


🐕犬猫用🐈 投薬トリーツ💊 タブメイト!!

新しく販売された投薬トリーツが出ました!
こちらの商品は鶏肉を主原料とする従来の投薬トリーツとは違い
主原料がエンドウ豆なのでダイエット中もしくは鶏肉アレルギーで投薬トリーツが使えなかった人にもおススメです。
そしてべたつきにくく、適度な柔らかさでボロボロとくずれないので薬を包んで飲ませやすいです。
適度な柔らかさというのは、すぐに割れるような柔らかい薬を強めに押し込んでも割れたりせずに無事に包むことができます。
チキンフレーバーとサーモンフレーバーの二種類があり、当院でのワンちゃん猫ちゃんの試食会でもちゃんと食べてくれました。
内容量一袋あたり77g(45個)で、お値段が一袋1450円(税抜き)、1個当たり32.2円で、従来品よりは若干値段が安くなります。
是非!!お試しください!!




ガーガーガーッ、気管虚脱

気管虚脱という病気をご存じでしょうか??
気管は頚部から胸部にかけて走行しているのですが、その気管軟骨の形態が脆弱して平坦になるとともに、気管背側の膜性壁が伸長してしまうことで生じる発咳や呼吸困難を起こす重篤な疾患です。
犬猫ともに見られますが、殆どが犬で発症し、ガチョウの鳴き声を想像すると分かりやすいのですが、ガーガー鳴きながら舌はチアノーゼを起こします。
犬種では、トイ・プードル、ポメラニアン、ヨークシャーテリアなどの小型犬で経験します。
レントゲンで気管が細くなっていることを確認し診断するのですが、徐々に進行していきます。
(発咳当初のレントゲン画像)
(2年後のレントゲン画像)

2年経過するとは気管が明らかに細くなっているのがわかりますね。
当の本人もきついでしょうし、家にいても呼吸音が轟いているのでご家族もつらいと思います。
治療は軽症のものは、気管支拡張剤、コルチコステロイドなどのステロイド薬、鎮咳薬などの内科治療であり、重度のものは、外科治療として気管内ステントの設置、気管外プロテーゼ(PLLP)などの装着などが第一の治療と考えられます。
軽症のものや、重度だけど心臓・腎臓病などの基礎疾患で麻酔を掛けることが出来ないもの、費用面やその他の諸事情などで外科的治療ができないケースもあり、そういったケースでのポリ硫酸ペント酸ナトリウムを当院では使用します。
本剤は、もとは犬の骨関節炎症の治療薬および抗凝固薬として使用されているものですが、気管軟骨の軟骨基質の産生を促進したり、炎症メディエーターの放出を抑制したり、滑膜細胞を刺激してヒアルロン酸の生合成を促進したりする作用があります。
報告によると治療成績も31%が著効し、88.1%で何らかの改善がみられるようで、非常に成績は良いと思われます。
しかし、留意点として本薬剤で本質的に一度扁平化した気管軟骨が再生することは無いようで、気管軟骨を構造的に再建するものではなく、抗炎症作用などのその他の何等かの作用により症状を緩和するものと考えられます。
本薬剤の使用は1週間に1回ベースですが、長期的に、例えば1000回接種しても有害反応はなく、症状の改善を維持しているケースもあります。
気管虚脱を患っているワンちゃんのオーナー様方へ。

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