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インフォメーション 4ページ目

歯が割れた!

歯が割れることを破折といいますが、原因は硬いおやつ、事故(交通・落下・喧嘩)です。おやつの内訳は蹄、デンタルガム、骨、乾燥おやつ、おもちゃ、ガムの順番に多いです。
多くが飼い主さんも知らない間に発生しますので、歯磨きの際に気づかれるとか、動物が折れたほうを気にしていることで気づきます。
対応としては、レントゲンでの歯根周囲の病変の有無、感染状況、露髄の状況などで考慮して、保存修復か抜歯かを判断していきます。
case1)1歳齢の平板破折ですが、割れて時間がたっていないため、患部がきれいであり、露髄もなく感染もありません。

割れた部分が動くたびに歯ぐきから出血が見られ、本人もこちらで噛むのを避ける様子のため早めに修復します。

case2)9歳齢で歯石付着を伴う両側性の平板破折ですが、経過時間も長く露髄をしていたうえ感染も伴っておりましたが、幸い歯根周囲の病変がありませんでした。原因は蹄のおやつとのことです。
このこは蛋白漏出性腸症疑いのため胃・小腸・結腸からの内視鏡生検も行いました。

破折した歯片を剥し、断髄・洗浄・根管充填と進めていきます。



アイオノマーセメントを充填して、最終的にレジンで修復し、表層を研磨して終了となります。

おやつとして販売されている物の中には、歯にとって脅威となるものもありますのでご注意ください。



一部取扱い商品の値上げ

日本全薬工業の取り扱い商品が7月1日より値上げされることになりました。

当院で現在使用しているものとして、フィラリア・ノミダニ予防薬であるネクスガード及びネクスガードスペクトラ、フロントラインプラス、痛み止めのプレビコックス、心臓薬であるベトメディンチュアブル、インスリン製剤のプロジンクなどが該当するようです。
現在在庫として所有するものにつきましては、従来の価格でお渡し可能ですので、ネスクスガード及びネクスガードスプクトラの値上げは来年度からになるかと思われます。
ご来院頂く患者様に対して大変心苦しいのですが、ご理解の程宜しくお願い申し上げます。


腸閉塞の対応2パターン

6月に入り異物の誤食から腸閉塞に至るケースが増えてきております。

動物は人間の赤ちゃんのように何か物を見つけると、見た目や匂いで食べ物か否か、それを一旦口にして吟味して美味しいか否か、噛んで吞み込めるのか否かなど情報を判断します。

食べ物の場合は歯で噛み砕き、細かく処理され、唾液や胃酸の働きで分解され、腸で栄養や水分を吸収されていきます。

食べ物でない場合は、細かく細断できるものや胃酸で分解できるものであればよいのですが、そうでない場合は腸を通過できずに詰まってしまうものもあります(腸閉塞)。

腸閉塞の場合は、開腹して閉塞を早急に解除しなければ、腸管壊死、腹膜炎となり死に至ります。

その腸閉塞の対処法には2通りあり、閉塞部位を切開摘出縫合する(常法)と用手にて閉塞を解除して胃に戻し内視鏡で摘出する(用手法)です。

その判断の決め手は閉塞部位と用手にて解除できるかどうかですが、閉塞期間が長い場合は進行する腸管壊死のため、壊死部位の腸管切除吻合となります。

1.常法 (ジョイントマットの誤食)
空回腸にて閉塞。腸管径に比して大きいため通過できず。
(腸切開にて対処)


2.用手法(何かのプラステック製品の欠片)
十二指腸にて閉塞、漿膜面は充血しております。

内視鏡にて摘出

内視鏡にて処置中

異物摂取はそのこの興味もありますが、食べそうだなと思うものはお気を付けください。

半導体レーザーによる腫瘍切除

当院では最近、半導体レーザーを用いた治療を行っております。

これにより、多くが無麻酔あるいは局所麻酔にて体表の腫瘍の切除・蒸散が可能となります。

また、侵襲も少ないため、それほど強い痛みも感じずに、日帰りでの処置となります。

初めに、高齢の大型犬。処置前は常に自傷のため出血していた皮脂腺腫瘍疑い。


処置直後ですが、数週間で上皮化していくことでしょう。


次に17歳と高齢の為に全身麻酔ができない子でした。絶えず出血と匂いで悩まされており、本人も気にしておりました。巨大の為に局所麻酔にて処理。


2週間後。ご覧いただけます通り、徐々に上皮化しております。本人はもう気にしておりません。


最後に、猫の足先に出来た肥満細胞腫。肉球辺縁に発生していたため肉球をどうするかですね。


これは、インドシアニングリーン(IG)にて処置後に蒸散させます。
半導体レーザーの波長とIGの吸収波長が近いために、光と色素が重なった部分の温度が上昇するため、相性が良いんですね。肥満細胞腫は厄介な腫瘍のため、念入りに行います。


これで完了、肉球は温存しました。これも数週間で上皮化します。術後のカラーも必要ありません。

ペットのイボのことで気になる方はどうぞご相談下さい。

第3駐車場での駐車位置の確認をお願い致します。

第3駐車場において、当院契約駐車場以外で駐車されている、または、明らかに駐車場ラインから出ているとのことで、管理会社から連絡がありましたのでご周知致します。

各々の駐車ラインが見えにくいので、管理会社には新しくはっきりと視認できるものを設置してもらうようにこちらも呼びかけております。

大変混みあうシーズンの為、誠に心苦しいのですが、ご理解をお願い致します。

当院の駐車場は以下の通りです。





ゴールデンウィークの診療日について

ゴールデンウィークはすでに始まっておりますが、その間の診療日程について周知しておりませんでした、大変申し訳ありません。
遅ればせながらご連絡いたします。

診療日程に関しては、以下の通りとなります。

5月3日(水) 9:00〜12:00 (午前診のみ)
5月4日(木) 9:00〜12:00 (午前診のみ)
5月5日(金) 9:00〜12:00 (午前診のみ)

5月6日から通常診療となります。

フィラリアおよび狂犬病ワクチン予防が始まっており混雑が予想されますので、WEBで順番予約をされてからのご来院をお勧めいたします。
WEB予約での順番が取れない場合は仰ってくださいませ、こちらPCでお取り致します。

ウサギの不正咬合

食欲廃絶ではありませんが、不振に陥っているウサギさんの歯を見てみました。

このように左の上顎前臼歯の過伸長で、口腔粘膜を刺激しています。

歯科処置の画像ですが、これから追加でトリミングして終了です、食欲が戻ることを期待します。

これは、人でいうところの歯並び問題ですが、ウサギは不正咬合といって非常に多いです。

遺伝的素因もあるかと思いますが、このような場合は、食事の見直しが必須です。また、ウサギ用のビスケットや穀物、種子などの高カロリーの与えすぎもいけません。
野菜ならばいくらでも与えていいだろうか?答えはNOですね。野菜をいくら与えてもそもそも低カロリーであるうえ、食する際の歯を研磨するのに効率が悪い、食べ過ぎて満腹になり肝心な牧草が減らないなどの問題が生じます。お気を付けください。

今日のWBC準決勝は拮抗して非常に良いゲームでしたね、大谷・吉田・村上の9回裏の緊張感はやばいですね。決勝も目が離せません、応援しましょう!!




偶発的に見つかった誤食

極たまにあることですが、偶然にレントゲン検査や超音波検査で異物が写りこむことがあります。

今回は、歯科処置のための術前検査にて胃内に異物が見つかった例です。

特段、嘔吐や食欲不振といった臨床症状もありません、当のご本人も知りません食べてませんという表情。

処置当日も異物は胃内に停滞しおり、1週間以上胃内からの移動がありませんでしたので、歯科麻酔と同時に内視鏡下にて摘出しました。

摘出された異物は、ゴム製で台所のコンロカバーを止めるものだそうです。 よく台所を見回りにウロウロしているそうで、魅惑のキッチン周囲はワンちゃん猫ちゃんは要注意だと思われます。 全体的に歯周炎がありますが、歯もきれいになりました。

本日の午後の急な休診について

本日の午後に緊急手術があり、誠に勝手ながら診療をお休みいただき申し訳ありませんでした。
緊急の場合は、命を優先しなければならず、患者様にご負担とご迷惑をお掛けしなければなりません。
手術したワンちゃんはお陰様で無事に手術を終えて、明日から入院管理となります。
また、明日から通常営業となりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

また、本日は開院して8周年となります。
振り返るとあっという間の月日でした。
ここまやり通せたのも来院していただく患者様のお陰だと心から感謝しております。
これからも、スタッフ一同、患者様のためにと全力で参りたいと思います。

綿棒の誤食にご注意ください。

個人的に犬でしか経験がありませんが、誤食の中で綿棒は危ないなと思います。

以前に、綿棒7本誤食した小型犬がおりましたが、小さな消化管内で通過することが出来ませんので、通過障害となり手術したことがあります。

そのケースでは開腹すると消化管穿孔とその部位の大網癒着、消化管虚血による血行障害、腹膜炎を起こしておりました。

そのため以降、大変危険なものと認識しております。ご注意ください。

綿棒の誤食ケースでは吐かせる処置が出来ないため、早期であれば内視鏡的摘出が効果的だと思います。



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